レザークラフトで使用する糸の最適な長さを調べてみた

レザークラフトの基本

レザークラフトの書籍やサイトで紹介されている必要な糸の長さは大体縫う距離の3倍〜4倍とか4倍〜5倍の間で紹介されています。しかし、縫う距離が長くなるに従って3倍と5倍では全然長さが違う為、どうもしっくりきてませんでした。

私はいつもなんとなく糸の長さを約3倍より少し長めにとっており、長すぎるという事はないのですが、糸が少し短く最後はかつかつになって、失敗したなと思う事がたまにあります。

問題点としては、糸が長すぎると勿体無いですし、糸が足りない時は継ぎ足す必要があり、余計な手間と時間がかかります。

出来ればピッタリと終わると気持ちがいいし、コスト的にも無駄がないので良いと思います。という事で、糸の最適な長さはどのくらいなのか検証してみました。

レザークラフトで縫う時に最適な糸の長さは何倍?

今回用意したもの

・厚さ2ミリの革(クロムなめし)

・厚さ3ミリの革(ヌメ革)

・厚さ4ミリの革(2ミリのクロムなめしを貼り合わせたもの)

・厚さ5ミリの革(3ミリのヌメ革と2ミリのクロムなめしを貼り合わせたもの)

・厚さ6ミリの革(3ミリのヌメ革を貼り合わせたもの)

・長さ5センチの針

・糸の長さ57センチ

※補足情報

針に糸をセッティングすると57センチ→55.5センチになり、4ミリピッチの菱目打ちで穴をあけると穴の数は26穴になります。縫い方はこちらに記載した床面の縫い目が変わる糸のクロスのさせ方で縫い、最初と最後は返し縫いを行わず検証してみました。

厚さ2ミリの革(クロムなめし)

余った糸の長さを合計すると26.5センチになりました。使用した糸の長さは55.5−26.5=29センチという結果になりました。

厚さ3ミリの革(ヌメ革)

余った糸の長さを合計すると25.5センチとなり、使用した糸の長さは55.5−25.5=30センチという結果になりました。

厚さ4ミリの革(2ミリのクロムなめしを貼り合わせたもの)

余った糸の長さを合計すると23センチとなり、使用した糸の長さは55.5−23=32.5センチという結果になりました。

厚さ5ミリの革(3ミリのヌメ革と2ミリのクロムなめしを貼り合わせたもの)

余った糸の長さを合計すると17.5センチとなり、使用した糸の長さは55.5−17.5=38センチという結果になりました。

厚さ6ミリの革(3ミリのヌメ革を貼り合わせたもの)

余った糸の長さを合計すると11.5センチとなり、使用した糸の長さは55.5−11.5=44センチという結果になりました。

まとめ

それぞれの使用した糸の長さに針の長さ(5センチ×2)とセッティング時に使用した糸の長さ1.5センチを足すと

  • 厚さ2ミリ…40.5センチ(4.05倍)
  • 厚さ3ミリ…41.5センチ(4.15倍)
  • 厚さ4ミリ…44センチ(4.4倍)
  • 厚さ5ミリ…49.5センチ(4.95倍)
  • 厚さ6ミリ…51.5センチ(5.15倍)

となり必要な糸の長さは4倍〜5倍というのが妥当という事が分かりました。ただし、縫う距離や革の柔らかさ、引き締める強さが変われば多少倍率も変わって来ますので1つの目安という感じで考えてもらえれば良いかと思います。

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